PapEye Dirt Count · パルプ・紙・板紙の清浄度
スキャン画像からパルプ・紙・板紙のちりを計数
パルプ・紙・板紙の品質管理に。印刷サンプルは不要です。PapEye Dirt Countは、スキャンしたサンプル中のちりを検出し、1つ1つの面積と視覚的な影響度を測定して、フォルダー全体のスキャン画像を1つの結果にまとめます。すべてのちりの拡大画像が付くため、何を計数したかを確認できます。

スキャンしたサンプル用の3つのPapEyeアプリケーションのうち、印刷を対象としないアプリケーションです。印刷物の品質を測定する場合はPapEye Print UniformityとPapEye Line Qualityをご覧ください。
出力される結果
PapEye Dirt Countは、スキャンしたサンプル中のちりを検出します。背景から目立つちりはすべて輪郭が描かれ、測定され、一覧表示されます。検査担当者はライトテーブル(透過光台)の上で数える代わりに、この一覧を確認します。
| 結果 | 内容 | 出力形式 |
|---|---|---|
| ちり数(dirt count) | 解析した面積内で有効と判定されたちりの数 | 総数とm²あたりの個数、および計数の不確かさ |
| ちり面積 | 各ちりの測定面積 | ちりごとのmm²、合計mm²、mm²/m² |
| 等価黒色面積(EBA) | ちりの大きさと背景に対するコントラストから求めた、ちりの視覚的な影響度 | ちりごとのEBAと合計 |
| サイズ分布 | ちりの大きさ別の分布 | ヒストグラムと全結果リスト |
| 拡大画像 | すべてのちりのサムネイルと測定した輪郭 | 確認用のリスト。どの検出も除外できます |
EBAでは、同じ大きさでも濃いちりと淡いちりを区別できます。小さな灰色のちりが多いサンプルと、黒いちりが少数あるサンプルは、ちり数が同じでもEBAが大きく異なることがあります。
解析の仕組み
- 01
スキャン
サンプルを600~1200 DPIでスキャンします。ちりが少ない場合は、代表的な面積になるよう複数枚のシートをスキャンします。
- 02
フォルダーの解析
フォルダーと測定する範囲を選択します。PapEyeは画像1枚、またはすべての画像を1つのサンプルとして解析し、重なり合う領域のちりは1回だけ計数します。
- 03
確認とエクスポート
拡大画像を確認し、繊維、折れ、スキャナーのガラス面のほこりなど、ちりでないものを除外して、結果と統計をCSVにエクスポートします。
スキャンする面積
計数の不確かさは計数したちりの数で決まるため、サンプルがきれいなほど広い面積が必要です。ポアソン分布を仮定すると、N個のちりを計数したときの標準偏差は約√Nとなり、約100個のちりで相対的な計数標準偏差は約10 %になります。結果全体の不確かさは、サンプルの採取方法と検出(しきい値、誤検出と見逃し、スキャナー)にも左右されます。
A4シート1枚あたり約20個のちりがある板紙サンプルを例にとります。シート1枚では計数標準偏差は約√20、つまり約22 %です。同じフォルダーに5枚のシートをスキャンすると約100個のちりで約10 %となり、PapEyeはそれらをm²あたりの個数密度とともに1つの結果として出力します。(ここでの数値は計算を説明するためのもので、実測の事例ではありません。)
設定と動作環境
| 設定 | |
|---|---|
| ちりのサイズ | 初期設定は0.02~3 mm²。下限は0.002 mm²まで設定できます。それより大きいちりは出力されません |
| コントラスト | 背景に対する最小コントラスト(オプション) |
| 形状 | コンパクトなちり状の形状だけを採用し、繊維や筋を除外するオプション |
| エッジレベル | ちりの輪郭を描く位置 |
| 動作環境 | |
|---|---|
| OS | Windows、Linux |
| インストール | 不要。ダウンロードしたファイルを解凍してプログラムを実行します |
| スキャナー | 一般的なフラットベッドスキャナー、600~1200 DPI。推奨機種のリストはお問い合わせください |
| 入力 | 単一の画像またはフォルダー全体(PNG、JPEG、GIF、BMP、PDF) |
| 結果 | ちり数、面積、EBA、m²あたりの密度、サイズのヒストグラム、要約統計 |
| エクスポート | CSV(セミコロン区切り、Excelで開けます)、クリップボードへのコピー |
| 手法 | Tapioが開発。EBAはTAPPI T 563とISO 5350-4の視覚的影響度の考え方に従っていますが、ソフトウェアはTAPPIやISOのちり計数規格を実装していません |
| ライセンス | PC 1台用の永久ライセンス |
PapEyeの各アプリケーションには個別のライセンスがあり、Print UniformityやLine QualityのライセンスではDirt Countは使用できません。デモまたは見積もりをご依頼ください。
よくある質問
サンプルは印刷されている必要がありますか?
いいえ。Dirt Countは、パルプ・紙・板紙サンプル自体の背景に対してちりを測定します。
等価黒色面積とは何ですか?
ちりがどれだけ目立つかを表す尺度です。ちりの大きさと濃さの両方を考慮するため、同じ大きさでも淡いちりは黒いちりよりEBAが小さくなります。
ちりを分類するにはどうすればよいですか?
拡大画像付きの結果リストを確認し、外観、面積、その他の特性によってちりを含めたり除外したりします。合計と統計はそれに合わせて更新されます。
ちりでないものも検出されますか?
検出はサンプルに対するコントラストに基づくため、他のちり計数方法と同様に、ほこり、繊維、しわを拾うことがあります。形状の設定で繊維や筋の大部分を除外でき、残りは拡大画像ですばやく除外できます。
どのスキャン解像度が必要ですか?
計数する必要のある最小のちりに応じて600~1200 DPIです。解像度が低いほど検出できる最小のちりが大きくなり、小さなちりは実際より少なく計数されます。
TAPPIやISOの方法に従っていますか?
いいえ。この手法は、品質管理、傾向の監視、同じサンプリングとスキャンの手順で行う比較のためにTapioが開発したものです。特定の規格による結果が必要な場合は、まず自社のサンプルで2つの方法を比較してください。
スキャナーはちり数に影響しますか?
はい。スキャナーの解像度、シャープネス、階調応答、設定によって検出されるちりが変わるため、比較したい結果についてはスキャナーとその設定を固定してください。Dirt Countには他のPapEyeアプリケーションと同じスキャナー校正機能があり、必要に応じて校正できます。
事例と応用例
記事は英語です。
デモまたは見積もりを依頼
検査している品種と、現在のサンプリング方法をお知らせください。
info@tapiotechnologies.comへメールでお問い合わせいただくこともできます。
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